2010年10月14日木曜日

南国のバラ


あれは、なんとあらわすべき音楽?
北方人の憧れともいうべきものですか?
イタリアから送られる冬場のバラ。

冒頭のフレーズでもう春の温かい風というか
少し潮のにおいすらする風が入ってくる・・・

蜂が蝶が舞い、
朝露がこぼれて・・・

そんなイントロダクションを書く、ヨハン・シュトラウス
(息子)は天才・・・。 モーツァルトとほぼ100年くらいの
ズレですがウィーンってのは本当に天才が集ったんだね。

シュトラウスJrのオーケストレーションってのは一種独特。
厳しい音楽の規則より直感的にいいもの、奇異に響きながら
絶妙なものがブレンドされます。 特にこの曲では、チェロが
後半のワルツで主題とはオクターブはなれて長3度下をなぞりま
すが、このオブリガードっぽいのって、シュトラウス以外じゃ
あまりないんですよね。 コーヒーに新鮮な牛乳を混ぜてカフェ
オレ、いやホイップした生クリームを添えたウィーン風かな。

この下の合いの手、ちゃんと音が出てないとダメなんです。
しかもしっかりとした音程で支えないと共倒れ。 台無し。

まるで親子のような関係。

歴史を紐解けば、シュトラウス親子は実に確執に満ちた関係。 
実に、ライバル同士でウィーンで競いあい・・・まあ、
息子の勝利は間違いない。 弟もなかなか秀逸。 天体の音楽。
あれもロマンチックですばらしい曲だ。 是非やりたい。

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