2011年5月31日火曜日

定期演奏会を終えて

第29回の定期演奏会が終わった。
定期演奏会5回からの縁のあるオーケストラ。

あの当時の想い出を紐解くのは空恐ろしいこと。
勝手な気持ちで封印した苦い思い出ばかりだから。

譜面を見れば思い出すOBオーケストラの想い出。

HARMONIZEという今はドウナッタノカ?という音楽集団。
指導者もおらず兎に角若いだけが取り柄の恐ろしいほどの
思い込みで作られた音楽。 形ばかりこだわり未消化の
音楽を皆に聞かせようなんて、今思い出すだけで赤面もの。

当時も赤面モノの素人音楽会であちこちに関わって居たのです。
プロになる修行をしていれば今頃は別の世界にいたのかも。

あの技量で、あの体たらくで、あんな音程で…

思い出すと、どこかで『くるみ割り人形』で何故か褒められたことが。
今弾いてもやはり難しいチャイコフスキーの音楽。当時のあるアマオケ
では、若い癖に独りでトップを弾くハメに陥ったことを覚えています。
案外やさしいといわれるチェロでも大人になってから学び始めたまだまだ
弾けない人の集団では若いだけにさらう時間もあり、正に鳥無き里の蝙蝠。
いくら下手くそでも演奏する内容がプロと同じであれば、ついに演奏技術より
センスの問題という音楽演奏の恐ろしい淵辺を覗かされていました。

で、返す返すも思うのですが、ほんとに未だに下手くそです。僕は。

こんな事を昨日言われて刺さりました
「・・・さんは、気持ちが込められてるところとそうでないところの
音の違いが明らかにある」

そうです。今回どうしても集中ができなかったことを悔やんでいる。
あの場所、あそこで、落ちはしなかったけれど音が出てない!
戦いの場でフォローできなかった戦士。悔やんでも悔やみきれない。

舞台では自分の弱さとの戦いだということに未だに苦しんでいます。
この苦悩から開放されるためには、もっと技量を上げるばかりなく
ココロの鍛錬が必要だということも。