2011年12月13日火曜日

ガット弦挑戦記 その1

前の投稿の続き。 とうとう届きました。ガット弦に挑戦の記録をつけます。
何の知識もない私が選んだのはPIRASTROのChorda。

インターネットも何もない時代だったら、あちこち苦労して探したのでしょう。
無論そんな時間も気概もない私には踏み出せない一歩。でもObligatoを買うくらい
なら、いっそのことガットにしてみようという気になりました。
そう。我々、西洋の弦楽器を奏するものが一度は挑戦すべきはナチュラルガットですよ。

・注文してみる

とりあえず安いのでいいから一セット頼んで見ました。インターネットで。
でも、どこのメーカーが良いのかもよく知らず適当に選んでしまいました。
後からTOROが良いとか色々聞き及びましたが、全般にガット弦の情報は少ない。

・手にしてみた。

挑戦したことのあるヒトから聞くと「音が変だから辞めてしまった」-「−すぐ切れた」と
いう話を聞きました。 入念にインターネットを調べると

『ナチュラルガットは、まずオイルに漬けて!』 という事が書かれていました。
英語のガット弦関連のフォーラムでも「メンテナンスオイルが得られているから使え」
という話。

ガットは要するに肉の腸詰を作る「ケーシング」の部分をより合わせたもので膠成分が主体。実際に手にすると『黄色いスパゲッティ」みたいなモノが丸まっています。

CHORDAの場合は、ADの弦2本はナチュラルガットそのまま。 ヴァーニッシュされ
ているのかよく分からないです。GC2本はシルバー巻です。 芯はガットでしょうね。

・油漬けにしてみた

とりあえず書かれているとおり「1日ちょっと」オイルにつけて見ました。10日も漬け
ろと書いてありましたがそんなに待てません(笑) 使う度にオイルを塗り直す様してみました。猫にいたずらされないように金属の箱に皿を入れて高い所で保管。

・張ってみた

ちょっと忙しい時に手を出して張り始めて、その手間にちと焦りましたが 
なんとかなりました。 問題は二つです。

 1. テイルピースのアジャスタを全部撤去
   2.  弦が当たるところの調整

 テイルピースと弦を取っ払う作業をしたら多分サウンドポストを調整すべきで
しょうが生憎とそういう道具を持ち合わせてないので楽器屋に相談しなくては。
 コマの方はとりあえず油を染ませて見ました。滑り材が仕込まれている駒です。
これも楽器屋で別途新しいのを用意してもらうほうがいいかも。

・弾いてみた
張って弾くのは翌日ですね。その日は使いものにならない感じです。どんどん延びる。
しばらく延びるでしょう。 毎日音が変わってしまう。今日で5日目ですがそろそろ
安定してくれると思います。

・チューニング

ペグだけでやるのはやはり疲れます。でもテンションがそれほど高くない感じです。

・アンサンブルに行ってみた。

段々と慣れてきますが、弾き方が難しい。斜めにこするとひどい音がします。縦方向
に動かすような弾き方はガットが許してくれません。 でもいい音もしてる気がする。

・弦のクリーニングは?

クリーニング剤を買えみたいな話がありますが、今は最初に浸漬させた時のオリーブオイルを塗っています。表面がササクレてくるのが怖い。とにかく軽い油を着けて表面を滑らかに抑えることが肝心なようです。これは生き物のコラーゲンだということを意識しないとだめです。ヴァーニッシュは多分透明なネイルカラーみたいな保護効果を狙ったものでしょう。ささくれが出来ないようにすると長持ちしそうな気がします。
というガット弦挑戦の最初の一週間目の報告でした。
 




1 件のコメント:

÷大臣 さんのコメント...

戦闘力は落ちたな
÷