モルゴーア・クヮルテット 20周年目に、ついにというか今までやりたかったモノを蔵出しし始めた感じがする。
僕自身は15年前にイイノホールでの演奏会が印象に強い。 少しずつショスタコーヴィチのQuartet全作品を極めようという、この弦楽四重奏団の野望は、いつの間に叶えられてしまった。
思えば、わが豚児も15年前の演奏会の翌日に生まれた。 嵐の日だった。 子供が生まれて、アマチュアのオーケストラ活動が一時期遠くなり、荒井先生とは縁遠くなったと思ったら、最近、また荒井先生の門下の方とお近づきになるチャンスがあった。それからモルゴーアや風天雷舞などの演奏会、いや荒井先生の息吹を感じさせる何かが近づいて来た。 ジャンルを超えた音楽に対する敬慕、熱い思いが、恐るべきアンサンブルテクニックで繰り出されているこの演奏は、21世紀の精神正常者たち